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日別アーカイブ: 2019年3月5日

核と原発とガンと

国宝・松本城はずいぶん周辺含めきれいに整備されていた。天気が良かったこともあって松本城は蒼穹に見事な構図となっていた。3月2日、信濃毎日松本本社で日本ペンクラブ主催の「平和の日」の集い、「サイレントマジョリティになるな」が開かれ、平和委員会の一員として参加した。雨の新宿バスセンターから高速バスで松本まで行き、大阪毎日テレビの元ディレクターと落ち合い、イベントに参加した。テーマは信州大学の学生たちが考えたという。

講師は作家の浅田次郎・あさのあつこ・ドリアン助川・と信毎論説委員長の 丸山貢一 の4人。これまた若者の提案でステージを作らずフラットなフロアを4ブロックに分け、講師と語り合うという趣向。2時間の議論はどのブロックも白熱し時間足らずの印象だった。

懇親会に移り、ワインを飲みながら交流した。若者らはイベントの進行を進め、講師がたじたじとする場面もいばしば見られた。若い世代が「沈黙」してるわけではない。現在の日本へモノ申す若い世代がいて初めて現状況への提言がリアリティを感じさせる。彼ら彼女らはぼくにとっては孫の世代だが信大生らは溌溂として眩しかった。

この後、吉岡忍会長らと少人数でバーへ行った。そこで京都大学原子炉研究所(現複合原子力科学研究所)の助教だっ小出裕章に会った。東北大生の時代から一貫して原発の危険性を警告し、反原発の書を多く書いている。

小出は東京・上野の生まれで東北大学工学部で原子核工学を学んだ核問題の専門家。ぼく自身、311以降、小出の講演を聞いたことがある。

小出は山岳大好きの山男、京大を退職すると目前にアルプスが見える松本を選んだ。ワイングラスを傾けながら日本の原子力政策の破綻を親しく聴く時間を楽しんだ。ぼくは「核廃絶と憲法9条保持」を自分の生き方の信条としている。

日本が非武装の憲法を73年間保持し続け、その間一度も自衛官は他国の人間を殺していないし、殺されていない。その重い意味を噛み締めているのだが、現政権はぼくの考え方と真逆の政策を進めている。

松本で小出に会えたこと、天祐かも知れない。翌日、東京へ戻って小出からメールを貰った。ぼくとまったく同じ死生観を指摘され、幸せな気分に浸れた。水が緩んだらまた松本を訪ねたい。以下に小出のメールをおゆるしいただき、転載する。

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こんにちは。
 メールと「静岡新聞」の記事、ありがとうございました。
 「眼光鋭い権力批判の合間に、不意に見せるやさしい笑顔」は先日お会いした時に感じました。
 私が北岡さんに向かってこんなことを言うのは失礼ですが、生死についての考え方が北岡さんと私とでとても近いと思います。
 余計なものですが、3年程前に「早稲田文学」に書いた拙文を添付させていただきます。

 (途中略)

 「共産党」が何を言い、何をやったのかを明らかにすることも大切と思います。
 原子力発電は生産力の発展のために必要だ。今の日本の原子力発電は資本家のためで悪だが、自分たちが政権を取った時には推進すると彼らは言い、絶対否定の私はさんざんバッシングを受けました。

「戦争を知る者世代」の責務として語り継いでくださるとのこと、ありがたく思います。

              2019/3/4  小出 裕章

北岡和義事務所

東京都在住

E-mail: kazuyoshi.kitaoka@gmail.com

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